介護求人は自分で探す?担当者に相談する?求人サイトと転職エージェントの使い分け
介護職で転職しようと思って求人を探し始めると、
「求人サイトで自分で探した方がいいのかな」
「転職エージェントに相談した方が早い?」
「派遣も選択肢に入れた方がいい?」
と、求人を見る前の段階で迷うことがあります。
さらに、「介護転職サイト」「求人サイト」「転職エージェント」など、似た名前のサービスが多く、違いが分かりにくいこともあります。
ただ、最初からサービス名で選ぶ必要はありません。
大切なのは、求人をどこまで自分で探したいのか、どこから担当者に手伝ってほしいのか、そして直接雇用と派遣のどちらを考えているのかです。
まずは、
- 自分で求人を検索して応募する
- 担当者へ希望を伝えて求人を紹介してもらう
- 派遣という働き方を検討する
この3つの代表的な選択肢から、最初に試す探し方を考えてみましょう。
まだ「次の職場で何を変えたいのか」「何を外せない条件にするのか」が整理できていない場合は、先に「介護職が転職すると決めたあと、何から始める?活動前に整理したいこと」で求人を見る基準を整理しておくと、この先を選びやすくなります。
求人サイト・転職エージェント・派遣は何が違う?
最初に押さえておきたいのは、「求人サイト」「転職サイト」といった名前だけでは、サービスの仕組みまで分からないということです。
厚生労働省では、求人情報などを提供する「募集情報等提供」と、求人側と仕事を探す人の間に入って就職を取り次ぐ「職業紹介」を分けています。
この記事では、制度上の名前を覚えてもらうより、探し方の違いが分かることを優先して、次のように呼び分けます。
- 自分で求人を検索し、応募先を選ぶ方法を「求人サイト」
- 担当者へ希望を伝え、求人紹介などの支援を受ける方法を「転職エージェント」
実際には、一つのサービスの中に「自分で求人を探す機能」と「担当者へ相談する機能」の両方がある場合もあります。
そのため、名前よりも、「自分で探すのか」「担当者が間に入るのか」で見た方が分かりやすいです。
介護職が求人を探すときの違いを整理すると、次のようになります。
| 比較すること | 自分で求人を探す | 担当者へ相談する | 派遣を検討する |
|---|---|---|---|
| 求人を探す中心 | 自分 | 自分+担当者 | 派遣会社を介して探す |
| 候補を絞る | 自分で比較する | 希望を伝えて支援を受ける | 希望する働き方も含めて相談する |
| 応募・調整 | 基本的に自分で進める | 担当者の支援が入る | 派遣会社を介して進める |
| 雇用主 | 実際に働く法人・施設 | 実際に働く法人・施設 | 派遣会社 |
| 合いやすい人 | 自分のペースで比較したい | 相談しながら求人探しの手間を減らしたい | 働き方そのものも含めて考えたい |
特に派遣は、担当者が求人を探してくれる方法というより、雇用主そのものが違う働き方です。この違いは、後ほど詳しく説明します。
自分のペースで求人を見たいなら、自分で探す
「転職はするつもりだけど、まだ応募を急いではいない」
「まずは今どんな求人が出ているのか見たい」
「いくつかの職場を自分で比較してから決めたい」
この段階なら、自分で求人を検索する方法から始めやすいと思います。
私自身も、転職するときはまず自分で求人を見るところから入ることが多いです。
まだ応募すると決めていなくても、
「この地域ならどのくらい求人があるのか」
「今の職場と比べて給与や勤務時間はどうか」
「希望する施設形態の募集はあるか」
と、自分のペースで見ていけるからです。
担当者とのやり取りが前提ではないので、「まず調べてみる」くらいの段階でも使いやすいと感じています。
自分で探す方法が向いている人
たとえば、
- まずどんな求人があるか見てみたい
- 転職を急いでいない
- 求人を自分のペースで比較したい
- 応募するタイミングを自分で決めたい
- 担当者との連絡を増やしたくない
という人は、自分で検索する方法から始めやすいと思います。
一方で、自由に探せる分、自分でやることも増えます。
求人を探して比較し、応募先を決め、必要な連絡や日程調整を進める。
求人が多ければ、
「結局どれを選べばいいんだろう」
と迷うこともあります。
自分で探し始めても、最後まで一人で進める必要はありません。
候補を絞るのが大変になったら担当者へ相談する、というように途中で切り替えられます。
求人選びを手伝ってほしいなら、担当者に相談する
一方で、
「希望条件はある程度決まっている」
「自分で大量の求人を見るのが大変」
「相談しながら早めに転職活動を進めたい」
という場合は、担当者から求人紹介や転職支援を受ける方法が合うことがあります。
私も担当者を介して転職活動をしたことがあります。
条件を伝えると、それに合いそうな求人を出してもらえるので、自分で一件ずつ探すよりスムーズに進められたと感じる場面はありました。
求人票だけでは分からない職場についての情報を、担当者から聞けたこともあります。
ただ、担当者から聞いた情報だけで決めず、求人票や見学、面接でも自分で確かめておいた方がよいと思います。
担当者へ相談するなら、何を手伝ってほしいのかも考えておくと、頼みやすくなります。
たとえば、
- 希望に合う求人をある程度絞ってほしい
- 応募先との日程調整を手伝ってほしい
- 応募書類や面接の準備について相談したい
- 求人票だけでは分からない条件を確認してほしい
といったことです。
これらはあくまで例で、すべてのサービスで同じ支援を受けられるわけではありません。
何を頼みたいのかを考えたうえで、そのサービスがどこまで対応しているかを見ておくと選びやすくなります。
一方で、私は担当者とのやり取りが負担に感じた時期もありました。
担当者には求人を提案する役割があるため、次の候補について連絡が来ることがあります。
それ自体が悪いことではありません。
転職を早く進めたいときには、むしろ助かることもあります。
ただ、まだ求人を比較している段階だったり、少し考える時間がほしいときには、そのペースが負担になることもあります。
担当者との相性だけではなく、今どのくらい転職活動を進めたいのかによっても感じ方は変わると思います。

「担当者に相談したら、すぐ応募を進めないといけないの?」
担当者へ相談するからといって、相手のペースにすべて合わせる必要はありません。
たとえば、まだ情報収集の段階なら、
「今は応募を急がず、まず求人を比較したいです」
と伝えておく方法があります。
連絡を受けやすい時間帯が限られているなら、その希望を伝えておくのも一つです。
また、紹介された求人が希望とずれていると感じたら、「何が合わなかったのか」を伝え直して、次の候補を考えてもらうこともできます。
希望を伝えれば必ずその通りに対応されるとは限りませんが、どのくらいのペースで進めたいのかを最初から伝えておくと、自分に合う使い方を考えやすくなります。
担当者に相談しても、最後に決めるのは自分
担当者に求人を探してもらったり、条件を相談したりすることと、
「どの職場に行くか」という最終判断まで担当者に預けることは別です。
紹介されたからといって、応募しなければならないわけではありません。
希望と違えば断ってもいいですし、
「もう少し自分でも見てから考えたい」
という進め方もできます。
一人で探すのが大変で支援を受けることは、「自分で転職先を決められない」ということではありません。
反対に、自分で探すのが得意なら、無理に担当者へ頼らず、自分で進める形でも大丈夫です。
何を自分で進め、どこを手伝ってほしいのか。
これを基準にすると、担当者との付き合い方も決めやすくなります。
派遣は「求人の探し方」ではなく「働き方」が違う
介護職の求人を探していると、正社員やパートだけでなく、派遣の求人が出てくることもあります。
派遣会社にも担当者がいるため、転職エージェントと似たものに見えるかもしれません。
ただし、仕組みは別です。
通常、正社員やパートとして直接採用される場合は、実際に働く法人や施設と雇用契約を結びます。
派遣では、派遣会社と雇用契約を結び、その派遣会社から派遣された施設で働きます。
厚生労働省の「労働者派遣事業について」でも、労働者派遣は、派遣元が雇用する労働者が派遣先から仕事上の指揮命令を受けて働く仕組みとして整理されています。
そのため、
「求人を自分で探すのが大変だから派遣にする」
というより、
直接雇用とは違う働き方も含めて考えたいか
という視点で見た方が分かりやすいです。
私が派遣で働いて感じたこと
私自身も、介護職として派遣で働いた経験があります。
私の場合は、正社員として入るときと比べて、職場と適度な距離を取りながら働きやすい感覚がありました。
実際に働いてみて気になることがあったとき、勤務先だけではなく派遣会社の担当者へ相談できることも、私にとっては一つの安心材料でした。
一方で、
「派遣なら合わない職場から必ずすぐ移れる」
「派遣なら給与が高い」
「派遣なら残業がない」
といったことまで一律には言えません。
条件や契約内容、派遣会社、派遣先によって変わります。
この記事では派遣の詳しいメリット・デメリットまでは扱わず、派遣は雇用関係の仕組みそのものが直接雇用と違うという点だけ押さえておけば十分です。
迷ったら、4つの順番で探し方を決める
ここまで読んでも、
「結局どれから始めればいいんだろう」
と迷うかもしれません。
その場合は、サービス名ではなく、次の順番で決めてみてください。

1.まず、直接雇用か派遣かを考える
まず、働き方から分けます。
正社員・契約社員・パートなど、実際に働く法人や施設との直接雇用を希望しているなら、「自分で求人を探す」か「担当者から職業紹介を受ける」かの違いになります。
一方、
「派遣という働き方も含めて考えたい」
のであれば、派遣会社を通して働く方法も別の選択肢になります。
2.求人は自分で選ぶ?候補を絞ってもらう?
次は、求人を探す作業をどこまで自分でやりたいかです。
たくさんの求人を見ながら、
「こっちは夜勤回数が合いそう」
「こっちは通勤しやすい」
「この条件は少し違う」
と自分で比較することが苦にならないなら、自分で探す方法が合いやすいでしょう。
反対に、
「外せない条件を伝えるから、候補をある程度絞ってほしい」
「求人を一件ずつ見る時間を少し減らしたい」
という場合は、担当者へ相談する方法が合いやすいでしょう。
3.今は求人を見る段階?応募へ進む段階?
今、どのくらい転職活動を進めたいのかも大事です。
まだ、
「どんな求人があるのか見ておこう」
「今の職場と比較してみたい」
という段階なら、自分で求人を見るだけでも十分です。
私もまずここから入ることが多いです。
一方、
「条件は決まっているから、できるだけ早く候補を探したい」
「応募まで相談しながら進めたい」
という段階なら、担当者に手伝ってもらうと進めやすくなります。
どちらが積極的で、どちらが消極的という話ではありません。
今どの段階にいるかの違いです。
4.自分の地域・条件で使えるサービスを探す
方法を決めたら、そこで初めて具体的なサービスを見ます。
確認したいのは、
- 自分の地域に求人があるか
- 希望する施設・職種を扱っているか
- 正社員・パート・派遣など希望する働き方に対応しているか
- 必要としている支援を受けられるか
といった部分です。
前半でも触れたとおり、同じサービスの中に、自分で求人を探す使い方と、担当者へ相談する使い方がある場合もあります。
そのため、サービス名だけではなく、自分が利用するのはどの仕組みなのかまで見ておくと分かりやすいです。
「全国対応」と書かれていても、自分の地域で希望条件に合う求人が十分にあるとは限りません。
有名だから、求人数が多そうだからという理由だけではなく、自分の地域・条件・必要な支援で使えるかを基準に選びます。
派遣も選択肢に入れていて、具体的なサービスまで見てみたい場合は、かいご畑についても確認してみてください。
私が実際に派遣で働いた経験も含めて、サービスの特徴や利用前に見ておきたい点を整理しています。

探し方が決まっても、職場選びは別に考える
求人サイトを使うか、担当者へ相談するか、派遣で働くか。
どの方法を選ぶとしても、一つだけ分けておきたいことがあります。
求人の探し方と、その職場が自分に合うかどうかは別です。
転職エージェントに紹介された求人だから、人間関係がよいとは限りません。
自分で見つけた求人だからといって、自分に合うとは限りません。
派遣だから、職場で悩まないわけでもありません。
求人候補が見つかったら、その次は、
- 教育の仕組み
- 困ったときの相談先
- 職員間の情報共有
- 実際の働き方
など、その職場を支えている土台を確認する段階です。
「この職場はどうなんだろう」と具体的な求人を比較し始めたら、次の記事で、求人や見学の段階から見られる職場の土台を整理してみてください。

求人の探し方を決めたあとも、誰に紹介された求人かではなく、自分で確かめた情報を増やしながら職場を選ぶことは変わりません。
まとめ|今の自分に合う求人の探し方を選ぼう
介護求人の探し方に、「全員これを使えばいい」という一つの正解はありません。
迷ったときは、今いちばん近い状態から選んでみてください。
- まず求人を見て、自分のペースで比べたい → 自分で求人を検索する
- 希望条件を伝え、相談しながら進めたい → 担当者を介する
- 直接雇用に限らず、働き方そのものから考えたい → 派遣も検討する
選んだ方法を最後まで続ける必要はありません。自分で求人を見てから担当者へ相談してもいいですし、直接雇用を中心に探した結果、派遣も検討してみることもできます。
「一番おすすめされている方法」ではなく、「今は何を自分で進め、どこを手伝ってほしいか」から、最初の一つを選んでみてください。
