介護職の面接で何を聞く?職場の雰囲気・働き方を知る逆質問10選
介護職の面接で、
「職場のことをもう少し知りたいけど、何を質問すればいいんだろう」
と迷うことはありませんか。
人間関係や職場の雰囲気は、求人票だけでは分かりにくい部分です。
とはいえ、面接で職場について質問したからといって、実際の現場がすべて分かるわけでもありません。
だからこそ、教育の進み方、相談のしやすさ、情報共有、夜勤のフォローなど、普段の仕事がどう回っているのかを聞いてみることが、入職後の働き方をイメージする材料になります。
この記事では、介護職の面接や、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問の場面で使いやすい質問を10個紹介します。
10問すべてを聞く必要はありません。
まだ分からないことや不安に合う質問の選び方、答えてもらっても疑問が残ったときの聞き返し方まで一緒に整理していきます。
- 職場の雰囲気を知るなら、実際の働き方を聞いてみる
- 10問すべて聞く必要はない|自分が知りたいことを選ぶ
- 介護職の面接で使える質問10選
- 1.「入職後は、どのような流れで仕事を教えていただけますか?」
- 2.「ケアの方法や業務の進め方について、職員間で違いがあった場合はどう確認されていますか?」
- 3.「入職後、一人で業務を担当するようになるまでの流れや目安を教えていただけますか?」
- 4.「業務中に判断に迷ったときは、誰に、どのように確認できますか?」
- 5.「申し送りや記録など、職員間の情報共有はどのように行っていますか?」
- 6.「仕事で困ったことがあった場合、相談する流れはどのようになっていますか?」
- 7.「こちらで働く場合、1日の仕事の流れを簡単に教えていただけますか?」
- 8.「入職前に知っておいたほうがいいことや、準備しておいたほうがいいことはありますか?」
- 9.「夜勤がある場合、入職後どのくらいから始まることが多いですか?」
- 10.「夜勤中に判断に迷った場合の連絡やフォローは、どのような形になっていますか?」
- 回答だけでは分からなかったことは、もう一歩聞いてみる
- 自分が知りたい場面に合わせて、質問の聞き方を変える
- 面接だけで分からない部分は、求人票や職場見学でも見る
- まとめ|10問から「自分が知りたいこと」を選ぶ
職場の雰囲気を知るなら、実際の働き方を聞いてみる
面接で職場の人間関係や雰囲気を知りたいと思っても、それを直接確かめるのは簡単ではありません。
「雰囲気のいい職場です」
「職員同士で協力しています」
と説明されても、実際にどのように働いているのかまでは分からないことがあります。

私の転職でも、面接を担当する人が現場の職員とは限りませんでした。
現場に入っていない人事担当だったり、採用を外部へ委託していたりするケースもあります。
OJTについて質問しても、制度として決まっている内容は教えてもらえても、実際の現場でどのように運用されているのかまでは分からないこともありました。
そのため、面接の回答だけで、
「ここは人間関係がよさそう」
「この職場なら大丈夫そう」
と決めるのは難しいと思います。
それでも、求人票だけでは分からなかった部分を一段具体的に聞くことには意味があります。
仕事はどのように教えてもらうのか。
判断に迷ったときは、どう動くのか。
困ったことが続いたときは、誰へ相談するのか。
職員間で必要な情報をどう共有しているのか。
こうした実際の働き方を聞いていくことで、そこで働く姿を少しずつイメージしやすくなります。
10問すべて聞く必要はない|自分が知りたいことを選ぶ
これから10個の質問を紹介しますが、これは面接で全部聞くためのチェックリストではありません。

いくつも気になるけど、どの質問から選べばいいんだろう?
まずは求人票や採用ページを見ながら、
- 書いてあるけれど、実際の運用までは分からない
- 働くうえで不安が残っている
- 未経験のサービスなので、仕事をイメージできない
- 前の職場では困った部分なので、今回は知っておきたい
と感じるところを考えてみます。
そこから、近いものを次の表で探してみてください。
| 知りたいこと・残っている不安 | 質問番号 |
|---|---|
| 教えてもらう流れ・一人で担当するまでの進め方 | 1・3 |
| 職員によるやり方の違い・その場で迷ったときの確認 | 2・4 |
| 申し送り・記録などの情報共有 | 5 |
| 困りごとの相談先・相談の流れ | 6 |
| 1日の仕事・入職前の準備 | 7・8 |
| 夜勤の開始時期・夜勤中のフォロー | 9・10 |
たとえば、「教える人によって言うことが違ったらどうすればいいのか」が気になるなら2番、「一人で担当するまでどのように進むのか」が知りたいなら3番が候補になります。
求人票にすでに詳しく書かれていて、疑問が残っていない内容なら、同じことを聞き直さなくてもよいでしょう。
一方で、求人に記載があっても、
「自分が配属される場所でも同じなのか」
「実際にはどのように進めているのか」
まで分からないこともあります。
その場合は、書いてある内容を前提に、残っている部分だけ聞くこともできます。
「何を聞けばいいのか自体がまだ分からない」という人は、10問を読みながら、自分が気になるところを探すところからでも構いません。
介護職の面接で使える質問10選

1.「入職後は、どのような流れで仕事を教えていただけますか?」
「OJT制度はありますか?」という有無だけでなく、実際の期間や教えてもらう体制まで知るための質問です。
一人の担当者が付くのか、その日の勤務者が教えるのかなど、職場によって教育の進め方は違います。
同じ介護経験者でも、施設形態やサービスが変われば、覚えることも変わります。
期間や担当者だけで教育の良し悪しを判断することはできませんが、入職してからどのように仕事を覚えていくのかをイメージする材料になります。
2.「ケアの方法や業務の進め方について、職員間で違いがあった場合はどう確認されていますか?」
介護では、利用者さんの状態やケアの方法について、職員間で認識をそろえた方がよい場面があります。
そのようなときに、リーダーや管理者へ聞くのか、ミーティングなどで共有するのか。
判断ややり方に違いが出たとき、職場としてどのように基準を合わせているのかを知るための質問です。
4番が「自分がその場で判断に迷ったとき」にどう動くかを聞く質問なのに対し、こちらは「職員によって認識が違ったときに、職場としてどうするか」に目を向けています。
「誰のやり方に合わせればいいのか分からない」という状態を避けるためにも、知っておきたい部分の一つです。
3.「入職後、一人で業務を担当するようになるまでの流れや目安を教えていただけますか?」
1番が「どのような体制で仕事を教えてもらうか」を聞く質問なら、こちらは「一人で担当するところまで、どのように進むか」を知る質問です。
「○週間経ったら独り立ち」と期間で決まっている職場もあれば、本人の習得状況を見ながら判断する職場もあるでしょう。
確認したいのは、早い・遅いの優劣ではなく、どのような流れで一人で業務を担当するようになるのかです。
これまでと違う施設形態やサービスへ転職するときには、特に聞きやすい質問だと思います。
4.「業務中に判断に迷ったときは、誰に、どのように確認できますか?」
仕事を始めれば、分からないことや、その場で判断に迷うことは出てきます。
「誰に聞けばいいですか?」と役職名だけを尋ねるより、実際に新人が迷ったときにどう動くのかを聞く質問です。
2番が職員間で認識ややり方が違ったときの話なら、こちらは自分が目の前の業務で迷ったときの動き方です。
経験が浅い人や、新しいサービスへ移る人にとっては、分からないときに相談できる環境なのかを考える材料になります。
担当者がいない日のことなど、特に気になる場面があれば、回答を聞いたあとでもう少し絞って尋ねることもできます。
5.「申し送りや記録など、職員間の情報共有はどのように行っていますか?」
口頭の申し送り、PCでの記録、タブレットやスマートフォンなど、情報共有の方法は職場によって違います。
普段どこで情報を見て、どのように共有しているのかを聞いておけば、実際の仕事も少し想像しやすくなります。
特に電子機器の操作に不安がある人なら、
「記録は主に何を使っていますか?」
と、自分が気になる部分に絞って聞いてもよいでしょう。
また、「休みの間に変わったことを把握できるのか」など、知りたい場面がはっきりしている場合は、その場面まで尋ねる方法もあります。後ほど具体例を紹介します。
6.「仕事で困ったことがあった場合、相談する流れはどのようになっていますか?」
4番が「その場で判断に迷ったとき」の確認なら、こちらは仕事を続ける中で困りごとが出た場合の相談について聞く質問です。
リーダー、主任、管理者など、職場によって相談の流れは違います。
相談先の役職名だけでなく、困ったときにどのような流れで話をするのかが分かると、入職後にどう動けばよいのかを考えやすくなります。
また、通常の相談相手には話しにくい内容が出てきた場合に、別の相談先があるのか気になる人もいると思います。
その点も、最初の回答を聞いてから必要に応じて尋ねられます。
7.「こちらで働く場合、1日の仕事の流れを簡単に教えていただけますか?」
これまでと違うサービスへ転職する人には、特に使いやすい質問です。
たとえば施設介護の経験があっても、訪問介護など経験の少ないサービスへ移れば、1日の動き方は変わります。
仕事内容を何となく知っているだけでなく、
「ここで働いたら、どのような1日になるのか」
をイメージするために聞いてみてもよいでしょう。
求人票に詳しい業務内容が載っている場合は、そこからさらに分からなかった時間帯や業務へ絞って尋ねることもできます。
8.「入職前に知っておいたほうがいいことや、準備しておいたほうがいいことはありますか?」
自分では質問を思いつけないときにも使いやすい質問です。
働き始める前に覚えておくことや準備しておくもの、その職場ならではの特徴などを教えてもらえる可能性があります。
こちらが想定していなかった話が出てくることもあるため、面接の最後にも使いやすい質問です。
何か準備が必要だと分かった場合は、内容や時期など、分からないところだけ続けて聞いておくとよいでしょう。
9.「夜勤がある場合、入職後どのくらいから始まることが多いですか?」
夜勤を始める時期は職場によって違います。
入職してすぐ夜勤に入るのか、日勤帯の仕事を覚えてから入るのかを事前に知っておけば、働き始めた後をイメージしやすくなります。
実際の開始時期は、本人の経験や習得状況によって変わることもあります。
すでに開始時期が決まっている場合は具体的に確認し、まだ決まっていない場合は目安を聞いておくとよいでしょう。
どのような準備をしてから夜勤へ進むのかまで説明してもらえれば、より働く流れをつかみやすくなります。
10.「夜勤中に判断に迷った場合の連絡やフォローは、どのような形になっていますか?」
夜勤では日中より職員数が少なくなる職場もあり、判断に迷ったときの連絡方法が気になる人もいるでしょう。
誰に連絡するのか、どのような方法でつながるのか。
面接時点で連絡やフォロー体制の概要を聞いておけば、実際に夜勤へ入る場面を考える材料になります。
特に夜勤経験が少ない人や、新しい施設形態へ移る人なら、9番の開始時期と合わせて知っておきたい内容です。
回答だけでは分からなかったことは、もう一歩聞いてみる
求人票だけでは分からないことや、不安が残る内容を聞く。
聞きたかったことまで分かったか、まだ気になる部分があるかを考える。
必要なら、気になっている場面を一つ添えてもう少し尋ねる。
同じ「OJTはあります」という回答でも、実際の進め方まで説明してもらえる場合もあれば、制度があることだけ分かる場合もあります。
たとえば、担当者がお休みの日に誰へ聞けばよいのかが分からなければ、
「教えてくださる方がお休みの日は、どなたに確認する形になりますか?」
と、まだ分からない部分を具体的に聞くことができます。
一方で、回答が抽象的だからといって、それだけで悪い職場とは判断できません。
面接担当が人事担当者などで、現場の細かな運用までは把握していないこともあります。
たとえば、
「困ったら主任へ相談してください」
と言われたとき、その相手には相談しにくい内容が出た場合の相談先も知っておきたいなら、
「主任の方に相談しにくい内容の場合は、別の相談先もありますか?」
と聞くこともできます。
これは、主任との間で問題が起きると決めつけるためではありません。
普段の相談先だけでは話しにくいことが出たときに、ほかに相談できる人や方法があるのかを知るための質問です。
また、面接担当者がその場では答えられず、
「現場に確認してから回答します」
となることもあります。
その場合は、いつ頃、どのような方法で返答をもらえるのか聞いておけばよいでしょう。
分からないことをその場で無理に答えず、現場へ確認してくれること自体は一つの対応です。
ただし、具体的な説明を受けられたとしても、それだけで実際の現場がいつもその通りに動いているとまでは分かりません。
面接では、答えてもらった内容から働く姿を想像しながら、まだ知りたいことがあれば、その部分をもう少し具体的に聞いてみるくらいがよいと思います。
自分が知りたい場面に合わせて、質問の聞き方を変える
質問は、広く聞けばよいとは限りません。
知りたい場面がはっきりしているなら、その場面まで含めたほうが必要な情報を得やすいこともあります。
| 聞き方 | 質問例 |
|---|---|
| 職場全体のやり方を知りたい | 「申し送りや記録など、職員間の情報共有はどのように行っていますか?」 |
| 気になる場面を知りたい | 「お休みの間に利用者さんの状態やケアの方法が変わった場合、出勤時にはどのように確認する形になりますか?」 |
5番の質問は、その職場の情報共有全体を知るためのものです。
一方で、「休みの間に変わったことを自分はどう把握するのか」が特に気になっているなら、下のように場面を絞って聞けます。
情報共有の方法全体を聞くことと、自分が気になっている場面を聞くことは、どちらか一方が正しいわけではありません。
まず全体を聞き、まだ知りたいところが残れば場面を絞る。
最初から知りたい場面がはっきりしているなら、そのまま具体的に聞いてみる。
そのくらいでよいと思います。
前の職場で何があったのかを詳しく説明しなくても、
「どんな場面で、何が分からないのか」
が伝われば質問にはできます。
面接でよく見せるためだけに質問を作るのではなく、働き始める前に自分が知っておきたいことを、相手が答えやすい形にすることを意識してみてください。
面接だけで分からない部分は、求人票や職場見学でも見る

ここまで質問例を紹介してきましたが、面接だけで職場の人間関係や雰囲気をすべて見抜くことはできません。
質問への回答と、実際の現場が同じとも限りません。
だからこそ、
- 求人票には何が書かれているか
- 面接ではどのくらい仕事の流れまで説明されたか
- 見学したときに現場がどう動いていたか
といった材料を重ねて考えることが大切です。
面接で答えてもらえなかったからといって、すぐに「その体制がない」と決める必要もありません。
反対に、面接で詳しく説明してもらえたからといって、日常の運用まで同じだと保証されるわけでもありません。
求人票や職場見学でどこを見るか、集めた情報をどう比べるかについては、こちらの記事で整理しています。

まとめ|10問から「自分が知りたいこと」を選ぶ
介護職の面接で職場についてもう少し知りたいときは、「職場の雰囲気はどうですか?」と抽象的に聞くだけでなく、実際の働き方を聞いてみる方法があります。
今回紹介したのは、
- OJTの期間と教えてもらう体制
- ケアや業務の進め方を確認・共有する方法
- 独り立ちの判断
- 判断に迷ったときの確認方法
- 情報共有の方法
- 困ったときの相談方法
- 1日の仕事の流れ
- 入職前に知っておくこと
- 初回夜勤までの目安
- 夜勤中のフォロー体制
の10項目です。
ただし、10問全部を聞くことが目的ではありません。
求人票を見ながら、自分がそこで働く場面を想像してみてください。
そのうえで、
「ここだけは、入る前にもう少し知っておきたい」
と思うことを選び、それに合う質問を面接で聞いてみる。
今回の10問は、そのための候補として使ってみてください。
そして、答えてもらっても知りたかったことが残っていれば、気になっている場面を一つ足して、もう少しだけ聞いてみる。
面接ですべてを見抜くことはできませんが、入職前に持てる材料を一つずつ増やすことはできます。
