辞めたい・転職判断

転職しても同じ人間関係だったら怖い介護職へ|繰り返しを減らす見方

なやま

「今の職場を離れたい。でも、次の職場も同じような人間関係だったらどうしよう」

転職を考え始めたとき、こんな不安が出てくることがあります。

求人票を見ても、実際にどんな人が働いているかまでは分かりません。

面接や見学で雰囲気がよく見えても、入ってみなければ分からない部分はあります。

だからこそ、

「転職しても同じだったら意味がない」

「結局、どこへ行っても人間関係は同じなのでは」

と、動くこと自体が怖くなることもあると思います。

私自身、人間関係を主な理由に転職してきたわけではありません。

それでも次の職場を考えるとき、

「周囲がその人の機嫌をうかがわなければならないような、影響の強い人がいたら嫌だな」

と不安に思ったことはありました。

ただ、いくつかの職場を経験してきて、今は少し見方が変わっています。

次の職場に苦手な人がいるかどうかを、事前に完全に見抜くことはできません。

でも、

「前の職場で何を繰り返したくないのか」

まで具体的にできれば、その不安を「次の職場で確認したい条件」へ変えることはできます。

この記事では、「次は絶対に大丈夫」と安心させるのではなく、「また同じだったら」という怖さを、次へ進むための判断材料に変える方法を整理します。

この記事のポイント

・ 次の職場の人間関係を事前に完全に見抜くことはできない

・「何を繰り返したくないのか」まで具体化する

・ 不安を「次の職場で確認したい条件」に変える

転職しても同じ人間関係になるかは、完全には分からない

最初に認めておきたいのは、転職先の人間関係を入職前にすべて知ることは難しいということです。

  • 誰と同じフロアになるのか。
  • どんな先輩がいるのか。
  • 自分と相性が合うのか。
  • 実際に困ったとき、管理者がどこまで動いてくれるのか。

働き始めてから見えてくることもあります。

だから、

「人間関係の良い職場を選べば、次は絶対に大丈夫」

とは言えません。

ただ、逆も同じです。

完全には分からないからといって、次も必ず同じになるわけではありません。

過去につらい職場を経験すると、

「また同じような人がいたらどうしよう」

「自分はこういう職場ばかり選んでしまうのかもしれない」

と、まだ起きていない未来まで頭の中でぐるぐる考えてしまうことがあります。

そんなときは、「大丈夫」と無理に思い込むよりも、

何がまた起きることを怖がっているのか

を一度分けてみたほうが、次の判断につなげやすくなります。

「また同じ」が怖いなら、何が同じになるのかを分けてみる

たとえば、

「また人間関係の悪い職場だったらどうしよう」

という不安があったとします。

このままだと、少し範囲が広すぎます。

そこで、もう少し具体的にしてみます。

  • 強い口調で話す人がいることが嫌だった
  • 特定の人の機嫌を周囲がうかがっていた
  • その人独自のやり方が、職場全体のルールのようになっていた
  • 気に入らない人への当たりが強かった
  • 周囲も管理者も何も言えず、その人中心で現場が動いていた

同じ「人間関係がしんどい」でも、実際に負担になっていたものは違います。

私の場合も、最初は「面倒な人がいない職場がいい」と考えていました。

でも経験を重ねて振り返ると、少し違いました。

私が本当に避けたかったのは、

強い人がいることそのものより、その人の機嫌や独自ルールが職場全体を左右してしまう状態

だったんです。

介護の職場には、いろいろな考え方や性格の人がいます。

自分とは合わない人が一人もいない職場を探すのは、現実的には難しいと思っています。

だから私は今、

「苦手な人がいるか」

だけではなく、

「そういう人がいたとき、その職場はどう動くのか」

まで分けて考えるようになりました。

「嫌な人がいない職場」より、「問題を放置しない職場」を見る

これまで働いた職場の中には、問題のある振る舞いがあったときに、管理者が注意したり、必要に応じて面談したりして、本人へ改善を促していたところもありました。

もちろん、注意や面談をすれば必ず人が変わるわけではありません。

働きかけても、なかなか変わらない人はいます。

それでも私は、

何もしない職場と、改善しようと動く職場は同じではない

と思っています。

ここまで分けると、

「次の職場に嫌な人がいないか」

という、ほとんど予測できない不安を、

「問題が起きたとき、管理者や職場が放置せず対応しようとする環境か」

という、少し具体的な条件へ変えられます。

これが、この記事で一番伝えたい見方です。

次の職場を完璧に見抜く必要はありません。

過去の経験から、

自分は何を繰り返したくないのか

を一つ知っておくだけでも、次を見る基準になります。

前の職場でつらかったことと、次も失敗することは同じではない

人間関係でつらい思いをすると、

「自分にも原因があるから、どこへ行っても同じなのでは」

と考えてしまうことがあります。

もちろん、自分の伝え方や働き方を振り返ることが必要な場合もあります。

でも、それだけですべてを説明する必要はありません。

  • 相性の問題だったのか。
  • 特定の人の振る舞いだったのか。
  • 職場の暗黙のルールだったのか。
  • 相談しても管理者が動かない体制だったのか。
  • 自分が希望している働き方と合っていなかったのか。

一度分けてみると、「全部自分の問題だった」とは限らないことがあります。

そして、

前の職場ではこうだった

という事実と、

次の職場も必ずこうなる

という予測も別です。

前の職場で起きたことを、自分の問題・相手の振る舞い・職場の仕組みに分けてみると、次に確認したい条件が見えやすくなります。

「繰り返したくないこと」を「確認したい条件」に変えてみる

ここまで読んだら、一度だけ前の職場を振り返ってみてください。

「人間関係が悪かった」で終わらせず、

私は、何が一番嫌だったんだろう

と考えてみます。

たとえば、

「質問すると嫌な顔をされて、分からないことを聞きづらかった」

のであれば、次に確認したいのは、

新人や入職したばかりの職員が、分からないことを相談できる環境か

かもしれません。

「一人の強い職員の機嫌で現場全体が振り回されていた」

のであれば、次に確認したいのは、

問題が起きたときに、管理者や職場が放置せず対応する環境か

かもしれません。

ここで大切なのは、条件をたくさん作ることではありません。
紙でもスマートフォンのメモでも構いません。まず、次の二つを書いてみてください。

まず、この2つを書いてみる
  1. 繰り返したくないこと
  2. 次の職場で確認したいこと

最初からいくつも挙げる必要はありません。
まずは一つずつで十分です。

「また同じだったらどうしよう」という大きな不安が、少しだけ「次に何を見るか」へ変わります。

具体的な職場の見方は、そのあとでいい

ここでは、求人票のどこを見るか、見学で何を確認するかまでは広げません。

まず必要なのは、見る項目を増やすことよりも、

自分は何を繰り返したくないのか

を分かっておくことだからです。

それが整理できたあとで、

「では、その条件を求人や見学でどう確認するのか」

を考えれば十分です。

具体的な職場の見方については、「人間関係のよい介護施設を見分けるには|求人・見学で見る職場の土台」で、求人・見学・面接で確認できるポイントを整理しています。

面接で実際にどう聞くかは、さらにその先の段階です。

今はまず、自分が次の職場で確認したいことを一つ決めてみてください。

不安があっても、選択肢まで閉じなくていい

転職しても同じだったら怖い。

その不安を、無理に消す必要はないと思います。

私も、次の職場にどんな人がいるかは気になりました。

そして今でも、人間関係を入職前に完全に把握するのは難しいと思っています。

それでも、

分からないから何もできないわけではありません。

  • 今回、何がつらかったのか。
  • 何を繰り返したくないのか。
  • 次は何を一つ確認したいのか。

そこまで分けることはできます。

もし、すでに何度か「そのうち変わるかもしれない」と様子を見たり、できる範囲で働きかけたりしても状況が変わらず、負担が続いているのであれば、

「次も同じかもしれないから」

という不安だけで、環境を変える選択肢まで閉じる必要はありません。

怖さや不安を抱えたままでも、次を見ることはできます。

次は絶対に失敗しない職場を探すのではなく、前回より一つだけ、自分が確認したい条件を持って次を見る。

それも、同じことを繰り返さないために、次の職場を見る一つの備えになります。

著者プロフィール
なやま
なやま
介護職約10年|介護福祉士|心理資格3種|複数回の転職を経験 介護現場の人間関係・職場の理不尽・自責や「辞めたい」を、実体験と心理の両面から整理。 自分だけの問題だと抱え込まず、残る・相談する・異動する・転職するなど、次の行動を選ぶための判断材料を発信しています。

介護の仕事で感じたことや、私自身の経験・考え方はnoteでも書いています。

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